その昔、海外の露店で「オニーサン!本物ヨリ本物ダヨ!」と声を掛けられて、ロレックス風の腕時計を買わされそうになるということがよくあったそうです。
さすがに、露店で本物のロレックスやそれを上回るものが手に入るとは思えませんが、日本の一流メーカーの雑貨なら信じて買ってしまうかもしれません。
※この記事は2017年3月23日時点の情報に基づいています(2023年8月10日一部更新)
山善・バスケットトローリーLBT-3
山善の新商品「バスケットトローリーLBT-3」を初めて見たとき、私は思わず二度見してしまいました。だって、IKEAの商品だと思ったからです。
IKEA・RÅSKOGワゴン
こちらが私が山善のバスケットトローリーと混同してしまったIKEAの「RÅSKOG(ロースコグ)ワゴン」です。どうですか?すごく似ていると思いませんか。
色はもちろん、サイズも、パッと見た目の形も似ています。トレーの底がメッシュになっている点も同じ。「すわ、パクリか!?」ってなもんでしょうけど、これはパクリと認定するのはちょっと難しいと思います。
よく見ると構造が異なる
実は両者は構造上、根本的に異なるところがあります。それは、両側の支柱から脚にかけてのラインです。
山善のバスケットトローリーは、支柱から脚にかけて1本のパイプを曲げて作ったような形状になっています。一方のIKEAのロースコグワゴンは、支柱から前脚、同じく支柱から後脚というかたちで、2本のパイプをそれぞれ曲げた形状です。つまり、脚の形状がまったく違うんだから決してデザインをパクったとは言えない…と、少なくとも私はそう思います。
しかも、山善のバスケットトローリーはいわゆるメタルラックのような支柱の構造になっていて、バスケットの高さを25mm間隔で変えることができます。デザインをパクっていないどころか、機能的にも優れているのです。
世間では「オリジナルを超えろ!」なんて言葉が聞かれますが、山善のバスケットトローリーはまさしくオリジナルを超えたと言えるのではないでしょうか。ターコイズにはホワイトのキャスターのほうが合うように思いますし。
山善のバスケットトローリーの価格は税込4,990円。一方のIKEAのロースコグワゴンは同4,999円で、目下、IKEAでは3,999円で販売されています。値下げの理由は”在庫が無くなり次第販売終了”とのこと。
ほぼ同時期にオリジナルが販売の現場から消え、代わりに似た商品が登場するっていうのも何だか心がザワつく感じがするんですけど、市場競争なんてどこの業界でもそんなもんなんでしょうね。
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