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「ブックカフェ風の本棚」とはなんぞ!?フジイ×make-spaceの「文脈本棚」

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ちょっと面白い本棚を見つけたので紹介したいと思います。「すきまくん」でお馴染みのフジイが作り、make-spaceというショップがオリジナル商品として販売する「文脈本棚CONTESTO-6030」という本棚です。

 

フジイ×make-space「文脈本棚」

フジイ×make-spaceの「文脈本棚」はパッと見た感じ、普通の本棚です。いや、じっくり見てもやっぱり普通の本棚です。ですがこうですね…焦点をズラしてジーッと見つめているとだんだんと立体的に浮かび上がってくる…ということではないんですが(笑)、私も1時間くらいじっくり見てみてやっとちょっと他の本棚とは違うのかもしれないと思えました。いやでもやっぱり普通の本棚かもしれない。そんな不思議な本棚です。

この本棚の特徴を一言で説明するのはちょっと難しいです。以下、私の下手な日本語で一生懸命に説明してみたいと思いマース。

 

文脈本棚のコンセプト

まず、「文脈本棚」というのはどうもmake-spaceというショップの造語であるようです。ルーツとしては「文脈棚」という言葉があり、それを「コト」と捉えると文脈本棚は「モノ」と捉えることができます。つまり、文脈棚のエッセンスを詰め込んだ本棚が文脈本棚ということになろうかと思います。

で、そもそもの文脈棚。これは本屋さんでは、著者別、出版社別、書籍サイズ別などで並べることが一般的であるのに対し、そういう合理的な分け方ではなくテーマ別で編集した棚のことです。いわゆるブックカフェとか行ったらそんな感じなんですかね。そんな小洒落たものは東京界隈にはたくさんあるんでしょうけど、大阪では少ないようですし、少なくとも私はほとんど興味がないんですが。コーヒーはやっぱりドトールでしょう。



実質的には使い方提案型の背の高い本棚

ブックカフェにあるような文脈棚がテーマ別に編集された棚であることは分かりました。そして「文脈本棚」はそのエッセンスを盛り込んだ収納家具であることも分かりました。ではいったい、どこが普通の本棚と違うのかという話です。

ひとつ特徴的なのは、高さが238cmもあり、一般的な住宅の天井に近い高さだということです。突っ張り式で天井高250cmまで対応できます。これによって「天井まで本がギッシリ=俺(私)って本好き」って感じが自他ともに伝わりやすくなります

また、一般的な本棚を天井いっぱいまでレイアウトする場合は、本体の高さ180cm+上置60cm=合計240cmなどとすることが一般的です。しかし文脈本棚の場合は、上台160cm+下台78cmとなっており、上下のバランスがまったく逆です。これはどうしてそうなっているのかというと、商品紹介文を読む限りは、上台には実用書中心に収め、下台には大型本を収めるという、至極合理的な理由だそうで、テーマ別編集云々はあまり関係なさそうです。

つまるところ、この文脈本棚を買ったからと言って本が勝手にテーマ別に並ぶわけでも本をテーマ別に並べないと使えないわけでもなく、ただ天井いっぱいまでの高さで上下のバランスが普通じゃないというだけの話と言えばまったくその通りです。

しかし、この商品写真や説明文はインスピレーションを得る感じじゃないですか。びびびっと。世の中の原理原則を無視したり超越した本棚ではないことは事実ですけど、新たなインテリアの扉を開けてくれるというか、使い方を分かりやすく提案している、「コト」重視の本棚と言えるでしょう。

 

実際のところ、お気に入りの本を手前に立ててディスプレイするなんていう方法は、もうどこに行っても珍しくもない収納アイディアです。けれども実際のディスプレイ写真までちゃんと用意するというのは、意外とこれがなかなかできません。そういう点で、このショップの取り組みは素晴らしいと言えます。

ってゆーかこのmake-spaceというショップ。取扱メーカーと言い、ラインナップと言い、商品の紹介の仕方と言い、個人的にめっちゃツボにハマりました(笑)インテリア的な見た目に偏りすぎるわけでなく、かと言って品質偏重になりすぎるわけでもなく、常に一般消費者目線を忘れることなく、それでいて家具のプロとしてのプライドも忘れずという感じのスタンスが素敵です。ここの店長とはめちゃぐちゃ話が合いそうです。

 

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