無印良品のスチールユニットシェルフより安い!カインズ「ジョイントシステムシェルフ」

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無印良品のスチールユニットシェルフはデザインがシンプルで使い勝手も良さそうで素敵です。しかし無印良品のスチールユニットシェルフは高いと言うほどではないけれども、スペックの割りに安いとも言えません。

そんなわけで、「無印良品のスチールユニットシェルフがもうちょっと安かったらな~」と思う人には、カインズホームの「ジョイントシステムシェルフ」が良いかもしれません。

当記事は2015年11月21日時点の情報に基づいています。なおカインズのジョイントシステムシェルフは既に販売終了となりました。

 

カインズホームの「ジョイントシステムシェルフ」

カインズホームの「ジョイントシステムシェルフ」

出典:カインズホーム

ラインナップ

  • 幅56cm・3段…奥行41.5×高さ83cm、税込4,980円
  • 幅56cm・4段…奥行41.5×高さ120cm、税込6,480円
  • 幅56cm・5段…奥行41.5×高さ157cm、税込7,980円
  • 幅56cm・棚板…税込980円
  • 幅56cm・ワイヤーバスケット…税込980円
  • 幅84cm・3段…奥行41.5×高さ83cm、税込5,980円
  • 幅84cm・4段…奥行41.5×高さ120cm、税込7,980円
  • 幅84cm・5段…奥行41.5×高さ157cm、税込9,800円
  • 幅84cm・棚板…税込1,480円
  • 幅84cm・ワイヤーバスケット…税込1,480円

特徴・比較

無印良品のスチールユニットシェルフとカインズホームのジョイントシステムシェルフを比較すると、以下のような違いがあります。

  • 無印良品はホワイトがかったグレーの艶あり塗装、カインズはホワイトの艶なし塗装
  • 同サイズで比較した場合、無印良品よりもカインズのほうが30%強安い
  • 無印良品の棚板はネジで固定、カインズは樹脂パーツで固定
  • 無印良品のほうがオプションパーツが豊富
  • カインズには無印良品のように背の高い帆立(側板)のものがない

無印良品のスチールユニットシェルフは中途半端な色で艶あり塗装なので、ハッキリ言って安っぽい感じがあります。一方でカインズホームのジョイントシステムシェルフは艶なしの完全なホワイト色なのでキレイです。ただ実際に使用するとなると汚れやすい可能性があるので、実用的なことを考えると無印良品の塗装のほうが合理的だと言えるでしょう。

価格はカインズのほうが30%強も安いのですが、棚板と帆立(側板)を接合する部分が樹脂でできているため、安っぽく感じますネジで棚板を固定する無印良品よりも組み立ては簡単ですが、強度的には不安を感じるというのも事実です。

また、無印良品のスチールユニットシェルフには、天井つっぱりパーツ、ワードローブ用ハンガーバー、コの字型の脚下補強パーツ、棚板用の高さ調整金具、バック&サイドパネル、各種ボックスやバスケットなど、豊富なオプションパーツが用意されていますが、カインズの場合は棚板とバスケットのみ。圧倒的に無印良品のほうがオプションパーツが豊富です。

 

総じて、カインズホームのジョイントシステムシェルフが無印良品のスチールユニットシェルフよりも優位と言えるのは価格だけ。ちょうど今、無印良品は優待セールの「無印良品週間」(2015年11月20日~12月1日)なので、それを考えれば価格の優位性も20%強だけです。

カインズホームの店頭ではジョイントシステムシェルフが通常販売されていますが、カインズホームのネットショップを見ると幅84cmモデルの一部は廃番となっているようで、いずれすべて廃番となりそうです。やはり、こうやって比較してみると、カインズホームのジョイントシステムシェルフは商品力が弱かったということなのだと思います。

2017/08/31追記:

最近までカインズホームの店頭にジョイントシステムシェルフが普通に並んでいたので、てっきり穏便に解決できたと思っていたのですが、本日、東京地裁で無印良品の主張が認められ、カインズに商品の廃棄と販売差し止めが命じられたということです(参考:中日新聞)。

まだ結審したわけではないので、カインズが控訴する可能性は十分あるしょう。DCMホールディングスと山善も裁判の行方が気になるところではないでしょうか。いや、裁判になったという話は聞かないので、私が勝手に思ってるだけですけどね。

無印良品のスチールユニットシェルフより安い!DCM「ワイヤーシステムラック」
ホームセンター最大手のDCM「ワイヤーシステムラック」は無印良品のスチールユニットシェルフに似ていてしかも安いです。カインズのように無印良品に訴えられるんじゃないかと思いましたが、それほど安いわけでもなく、魅力にも乏しくて、相手にされなかったのかもしれません。

ちなみに、某所で聞いたところによると、無印良品は同時期に、類似商品を販売するメーカーや販売会社数社に対して内容証明を送ったそうです。DCMのワイヤーシステムラックもかなりキワドイ商品なのに何事もなく販売が継続されているところを見ると、これについては無印良品は問題視しなかったということでしょうか。

中日新聞の記事に記載されている通り、部材の細かい寸法までが類似していたことが今回の判決を大きく左右したということでしょう。でも、棚板の固定方法も塗装も違うんですけどね。当然、カインズはそのことを主張したと思われますが、今回は認められなかったということで、今後の展開が気になるところです。

2017/10/16追記:

業界紙の「ホームリビング(9/25号)」に興味深い論点が掲載されていたので紹介したいと思います。今回の訴訟では無印良品はカインズに対して、”意匠権の侵害に基づく販売差止請求ではなく、不正競争防止法による販売差止請求という例の少ない訴訟を行った”ことが指摘してされています。

ホームリビングが無印良品に対して当該商品の意匠登録の有無を確認したところ「回答できない」ということで、意匠登録がなされていなかった可能性は否めません。ゆえに不正競争防止法を根拠にしたとも考えられますが、不正競争防止法では販売開始から3年間しか模倣商品の販売を禁止していません。

しかしながら、無印良品の当該商品は1997年の販売開始で、とっくに3年以上が経過しており、それがなぜ今回、不正競争防止法を根拠に無印良品が勝訴することとなったかは疑問が生じるところだとホームリビングは述べています。寸法などがほとんど同じで見た目で直ちに判別できないほどの類似性が重視されたとしか考えられないとも述べられています。

以下は私見ですが、今回の判決は先に商品を開発した会社の権利を保護できるという解釈ができる一方、長期に渡って権利を保護することは他のメーカーや消費者にデメリットを及ぼす懸念もあると考えられます。

個人的にはカインズホームのジョイントシステムシェルフが無印良品のスチールユニットシェルフと比べて”見た目で直ちに判別できない”とは思えません。塗装も違うし、棚板の固定パーツも違います。もしこれだけ違っても”見た目で直ちに判別できない”と言うなら、収納用品はもっと類似性が高いものがたくさんあります。いわゆるメタルラックなどはその最たる例と言えるでしょうし、もしこれがエレクター社の専売特許となっていたら消費者のデメリットは明らかです。

もちろん、これはカインズを擁護する意図で述べているわけではありません。むしろ、もう少し配慮すべきところはあったとは思います。いずれにせよ、判決が確定するまで注視する必要があるでしょう。

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