少し前に引出し内整理トレーの比較をしていて、カインズの「Skitto(スキット)K」のラインナップが一部欠けていることに気づきました。スキットKの発売当時はホームセンター各社が引出し内整理トレーに力を入れていたものの、既にブームが終わってスキットKも終売に向かうのかと思っていました。
ところがそうではなく、スキットKはリニューアルするようです。クリア色からホワイト色へ順次スイッチしております。
※この記事は2020年1月17日時点の情報に基づいています(2024年6月1日一部更新)
カインズ・スキットK
【旧】クリア
【新】ホワイト
材質がABS樹脂からPET樹脂に
2019年12月時点で店頭ではスキットKのMサイズだけがクリア色で、残りはホワイト色に切り替わりつつありました。年が明けて1月現在もその状況に変わりはないようです。
店頭で新旧モデルを比較したところ、サイズや形状にはまったく変更はありません。このことから、新旧モデルでサイズ互換があると見て間違いないと思われます。
また、製造国も中国で変わりないのですが、材質がABS樹脂からPET樹脂に変更になっています。クリアからホワイトになったのはまさしくこのためでしょう。
ちなみに、旧仕様は耐冷温度が-10℃と記載されている一方、新仕様は耐熱温度が60℃、耐冷温度が-20℃と表示されています。ABS樹脂の耐熱温度は一般的に70~100℃で、食洗機で洗っても問題ないレベルです。つまり、スキットKは食洗機に入れられない仕様にグレードダウンしてしまったと言えます。
もっとも、普通に仕切りトレーとして使っていたら食洗機に入れる必要性はありません。ただし、私の妻のように何でも食洗機に放り込んでしまう人は注意が必要です(苦笑)
価格も微妙に変更
サイズ(mm) | 税別価格 | ||
---|---|---|---|
旧仕様 | 新仕様 | ||
S | W85×D85×H45 | 137円 | |
M | W85×D170×H45 | 183円 | |
L | W85×D255×H45 | 276円 | |
LL | W170×D255×H45 | 369円 | |
スライド | W265×D265~445×H45 | 907円 |
※価格は2020年1月17日→2024年6月1日現在
スキットKの耐熱温度が下がったとは言え、ほとんどの方にとってはクリアからホワイトに色が変更になっただけと理解されることが多いと思います。しかし、実は上表の通り価格にも若干の変更があります。
消費増税による税込価格表示の変化も考慮したと思いますが、SとMは2割前後の値上げ、L、LL、スライド整理トレーは2%弱の値下げです。消費者視点で見れば値上げの大きさが気になるところですが、カインズからすれば多少の大きさの違いでも輸送コストなど販売管理費はほとんど変わらないので、「増税後もできるだけ税込価格を据え置きました」という感じなのではないでしょうか。
以上の通り、カインズのスキットKは色がクリアからホワイトに変更になっただけでなく、材質がABS樹脂からPET樹脂になりました。それによって耐熱温度が下がっています。
また、価格も微妙に変更されています。カインズは内税表示なので、できるだけ値上がりしたという印象を払拭したいけれどもキチンと利益は確保したいというところでしょう。
ともあれ、耐熱温度や価格の変更はユーザーにとっては些末な問題です。従来品とサイズ互換がキープされているので、引き続き安心して引出し整理トレーの定番アイテムとして使えると思います。
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