私が子供の頃は多くのご家庭で「ファッションリール」なるものが使われていました。家庭用のコードリール、つまり巻き取り式の電源タップです。
上写真はファッションリールを作っていたハタヤが販売している現行モデルです。なんとなくお分かりいただけるでしょうか。
昭和の時代はコンセントが少なかったのでこういうのが必要だったのだと思います。一方で、最近はあまり見かけなくなりました。改めて見ると、便利だと思うんですけどねー。大きさの割りにコンセントが2口しかないのが、現代のニーズにマッチしていないのかもしれません。
というわけで、今回は現代版ファッションリールと言えそうな商品を試してみました。
Mscien/丸形電源タップ

今回ご紹介するのはMscien(エムサイン)の「巻き取り式丸形電源タップ(DLE-202Z-WT-1M)」です。ベビーパウダーの缶くらいの大きさの巻き取り部を持つ電源タップとなっております。
ちなみに、エムサインの製品は中国・浙江省温州市に本社を置くWenzhou Yiqing Trading Co., Ltd.(温州イーチン・トレーディング)が販売元となっています。つまり、今回商品を提供くださったショップ(Aki home)と同じです。
浙江省温州市はスイッチ、プラグ、電源タップ、ブレーカーなどの電気部品メーカーが集積されており、日本の家電メーカーの製品を受託製造している会社も多いそうです。その点では安心できると言えるでしょう。
AC×2、USB-A×2、C×1

巻き取り式丸形電源タップはACコンセント2口のほか、USB type-Aが2口とtype-Cを1口備えています。定格出力は合計1400Wまで、USB type-AとCは合計3.4Aまで対応しています(type-A単独は2.4Aまで、C単独は3.0Aまで)。
端的に言うと、およそ一般家庭で使う家電製品を繋ぐにはまったく問題ないスペックだと思います。
缶のフタを開けるように回す

コードを引き出すときは基本的にはプラグの根元を引っ張ればOKです。しかし、必ず途中で詰まります。そんなときはスクリュー式の缶のフタを開けるように本体の上部を回せば詰まりが解消されます。コードを巻き取るときも同様に本体上部を回します。
コード長は1m

コード長は1m(本体を含む)となっています。ただ、実測ではプラグの差込口からリールの根元まで1.15mありました。
個人的には、コードリールが欲しいと感じる場面を想定すると、2mくらいは欲しかったかなーと思います。
配線に無駄がない

巻き取り式なので配線がダブつかないのがメリットです。とは言え、最大で1mのコードです。2~3mくらいあればもっとメリットを感じやすいと思います。
吊り下げOKで便利

むしろメリットを実感しやすかったのは、フックで壁に吊り下げられる点です。ダイニングテーブルやデスクの傍に吊り下げておけば、USB type-A+Cポートがあることも相まって、スマホやタブレットなどの充電に便利だと思います。
なお、吊り下げパーツは取り外すことも可能です。
エレコム・1m電源タップと比較

| メーカー | エレコム | エムサイン |
|---|---|---|
| 品番 | T-ST02-22310 | DLE-202Z |
| AC | 3口 | 2口 |
| USB type-A | – | 2口 |
| USB type-C | – | 1口 |
| 定格 | 125V・15A・1500W | 100V・14A・1400W |
| USB出力 | – | 5V・3.4A(合計) |
| コード長 | 1m | 1m |
| 壁掛け用フック | – | あり |
| ほこり防止シャッター | あり | – |
| 雷サージ | – | – |
| 重量 | 151g | 262g |
| 税込価格 | 888円@amazon | 3,080円@Aki home |
※重量はいずれも収納マン実測
エムサインの巻き取り式丸形電源タップは持ち運びにも便利とされています。しかし、エレコムの電源タップ「T-ST02-22310WH」と比較すると、嵩張るうえに、重量は7割以上も重いです。
一方で、USBポートを使用する前提で言えば、エレコムの電源タップでは別にUSBアダプタを併用する必要があるため、体積や重量の面でエムサインのほうがメリットがあると言えそうです。
ハタヤ・マッキュロとの比較
| メーカー | ハタヤ | エムサイン |
|---|---|---|
| 品番 | MQ-2 | DLE-202Z |
| AC | 2口 | 2口 |
| USB type-A | – | 2口 |
| USB type-C | – | 1口 |
| 定格 | 125V・15A・1200W | 100V・14A・1400W |
| USB出力 | – | 5V・3.4A(合計) |
| コード長 | 2m | 1m |
| 壁掛け用フック | – | あり |
| ほこり防止シャッター | – | – |
| 雷サージ | – | – |
| 重量 | 250g | 262g |
| 税込価格 | 1,655円@amazon | 3,080円@Aki home |
同じ巻き取り式であるハタヤの「マッキュロ(MQ-2)」と比較してみるとどうでしょうか。マッキュロはコード長が2mと長い一方、USBポートは備えていません。重量は同程度で、価格はエムサインの半値程度。つまるところ、ニーズ次第と言ったところでしょうか。
Fargo・SATI COLORとの比較

| メーカー | Fargo | エムサイン |
|---|---|---|
| 品番 | SATI COLOR CORD | DLE-202Z |
| AC | 4口 | 2口 |
| USB type-A | 2口(急速充電) | 2口 |
| USB type-C | 1口(PD対応) | 1口 |
| 定格 | 125V・15A・1400W | 100V・14A・1400W |
| USB出力 | 5V・3.0A(合計) | 5V・3.4A(合計) |
| コード長 | 1.8m | 1m |
| 壁掛け用フック | – | あり |
| ほこり防止シャッター | – | – |
| 雷サージ | あり | – |
| 重量 | 281g | 262g |
| 税込価格 | 4,612円@Fargo Direct Shop | 3,080円@Aki home |
最後に、以前に紹介したFargo(ファーゴ)の「SATI COLOR CORD(サティ カラー コード)」と比較してみましょう。率直に言って、サティ カラー コードのほうが電源タップとしての性能は上です。ACコンセントは4口もありますし、急速充電、PD(パワーデリバリー)にも対応しています。また、雷サージ機能も付いているうえ、コード長も1.8mと長いです。
一方で、価格は約1.5倍。PD対応となると、どうしても価格は高くなってしまいます。
という感じで、エムサインの巻き取り式丸形電源タップを紹介したわけですが、最初はコード長が短いことと価格が少し高く感じられる点がやや不満でした。しかし、ACだけの巻き取り式の電源タップと比較すると確かに価格は高いものの、USBポートも備えたものと比べたら決して高くはないんですよね。
また現状、日本のメーカーでACとUSBの両方を備えた巻き取り式の電源タップは皆無です。中華メーカーならいくつかありますが、エムサインのほうが信頼性が高そうに感じます。つまり、エムサインの巻き取り式丸形電源タップはオンリーワンの商品と言って差し支えないと思います。
関連記事









コメント