ここ数年、100円ショップは収納用品よりもキャラクターグッズや推し活グッズに力を入れています。特に収納ケースは売場も在庫も縮小しており、新商品が登場することが少なくなっています。たまに見慣れないものがあったと思ったら、色違いだったり、値上げされていたりという具合です。
そんなわけで最近は収納ケースの売場を横目で見ながらスーッと通り抜けることが増えたのですが、今回は見慣れない商品に私の目が釘付けになりました。慌ててスマホでダイソーネットストアを確認するも、まだ掲載されていない商品です。
久しぶりにダイソーに来たのにこんな新商品に巡り会うなんてラッキー!ということで、早速ご紹介したいと思います。
※この記事は2026年7月20日時点の情報に基づいています
ダイソー/キッチン収納ケース

| キッチン 斜め仕切り ケース |
キッチン 伸縮 ケース |
キッチン 伸縮 ケース |
キッチン 伸縮仕切り付 ケース |
|
|---|---|---|---|---|
| JANコード | 4550746005136 | 4550746005167 | 4550746005143 | 4550746005600 |
| 外寸(mm) | 85×254×45 | 85×255~470×45 | 170×255~470×45 | 255×255~470×45 |
| 内寸(mm) | 80×250×42 | 76×248×35 80×0~215×42 |
160×248×35 165×0~215×42 |
246×248×35 250×0~215×42 |
| 材質 | ポリスチレン | |||
| 製造国 | 中国 | |||
| 税込価格 | 110円 | 220円 | 330円 | 550円 |
※サイズは収納マン実測に基づく
今回ご紹介するダイソーの新商品は「キッチン収納ケース」
というシリーズです。まだダイソーネットストアにも掲載されていないのでこれが全てかどうか分かりませんが、現時点で4アイテムあります。伸縮式ではない斜め仕切り付きのケースがひとつ、それ以外の3つはすべて伸縮式で、うちひとつは斜め仕切りが付いています。
いずれもサイズは短辺が85mmの倍数、長辺は255mmから最大470mmを基本としています。
仕切り板は取り外し可能

仕切り板は溝に沿わせてハメ込むようになっており、取り外すことができます。ただし、外してしまったら、ただのプラケースなので、基本的には仕切り板をセットした状態で使うはずです。
なお、上写真のキッチン斜め仕切りケースだけでなく、キッチン伸縮仕切り付ケースも同様の構造です。
伸長式も斜め仕切りと言える

キッチン伸縮ケース2種には斜め仕切り板はついていません。しかし、固定された仕切り板がキッチンツールの持ち手側を少し浮かせた状態で支えるので、斜め仕切り板と同様の役割を果たし、手に取りやすくなります。
なおかつ、少し浮かせたキッチンツールの下に小物を収納できるのですから効率が良いです。
食器棚の引出しに最適なサイズ

伸縮タイプの全長は最大で470mmとなります。これは一般的な食器棚の奥行が450~500mm程度であることを考えると、最適なサイズと言えます。
直線的で素敵な質感

このシリーズは直線的かつボリュームのあるデザインに統一されており、いかにも100円ショップで買ったという安っぽさを感じさせません。手触りもスチレンボードのようなザラッとした感じで、なかなか良い感じです。
斜め仕切り収納ケース各種との比較

斜め仕切りと言われてもピンと来ないという方がいらっしゃるかもしれませんが、既にたくさん市販されています。
おそらくもっとも古いのはジョセフジョセフの「ドロワーオーガナイザー」。山崎実業の「立体斜めカトラリーケース tower(タワー)」のほか、セリアで販売されているサナダ精工の「斜め収納カトラリーケース」や山田化学の「引き出しカトラリー収納」などがあります。ニトリの「カトラリートレーNブラン」は販売を終了しています。
伸縮と非伸縮でもちょっと違う

他社製品と比較する前に、キッチン伸縮仕切り付ケースとキッチン斜め仕切りケースを見てみましょう。かたや伸縮式、かたや固定サイズの違いと思われそうですが、実はちょっと違います。
両者は仕切り板の角度と長さはほぼ同じです。しかし、仕切り板の取り付け位置が微妙に異なります。これは伸縮式のほうは上写真で言うと手前側に引き伸ばせるため、カトラリーなどが手前にハミ出しても問題ないとの考えから、仕切り板の位置を少し手前側にズラしているのだと思います。
それ自体は別に良いのですが、伸縮式のほうの長いスプーンや箸を挿し込んでいるところに高さがなくて、スプーンとフォークの柄がちょっと浮いた感じになってしまいます。
伸縮仕切り付ケースは使い勝手が悪い

文房具を収めてみても、伸縮式のほうは2段目が浅いためペンを収めるなら良いですが、厚みのあるものは収まらなかったりします。
もっとも、伸縮式でないほうも一番手前側は、消しゴムを置くと奥に入り込んでしまうし、長いものは閊(つか)えてしまうし、何を収納したら良いんだろうかと思案してしまいます。
伸縮仕切り付ケースはレイアウトがおかしい

そもそもキッチン伸縮仕切り付ケースはレイアウトがおかしいのです。それは実際に引出しに収めてみると分かります。上写真のように、この商品を買って出し入れしやすくしたいであろうカトラリーが引出しの奥で見えにくかったり手が届きにくい場所で、手前にどうでも良いモノを収めることになってしまうのです。
このことは下写真の山崎実業「立体横伸縮カトラリーケースtower」と比較すれば一目瞭然です。
立体横伸縮カトラリーケースtowerは斜め仕切り板のゾーンを左または右の端に置いて、幅方向に伸縮します。もちろん、カトラリーの一部は引出しの奥にレイアウトすることになりますが、ダイソーの商品のように奥のほうばかりにはならないですよね。
向きを変えてもダメなものはダメ

ちなみに、キッチン伸縮仕切り付ケースの向きを90°変えて幅方向に伸縮させても使い勝手は良くなりません。腕を曲げてカトラリーを右側に引き出すというのは不自然な動きですからね。
サナダ精工との比較

もっとも、ダイソーの8倍近くも高価な山崎実業の商品と比較するのも酷な話です。同じ税込110円同士でキッチン斜め仕切りケースとサナダ精工の斜め収納カトラリーケースを比較するとどうでしょうか。
サナダ精工のほうは斜め仕切りが3段あります。ダイソーのほうも手前にもう1段分突っ込むことはできますが、やや不自然です(手前側の奥行が短く外箱の高さもあるため)。サナダ精工のほうは真ん中に仕切りがあるという点が好みが分かれるところだと思いますが、個人的にはこちらのほうが使い勝手が良いのではないかと思います。
文房具を収めてもサナダに軍配

文房具を収める場合でも、サナダ精工のほうがたくさん収めやすいです。そもそも幅もありますからね。
山崎実業との比較

価格差を承知でダイソーのキッチン斜め仕切りケースと山崎実業の立体斜めカトラリー収納を比較してみたいと思います。価格差は実に10倍以上あります。
しかしながら、山崎実業のほうは底面積が約2倍あります。仕切り板は3枚ありますし、すべて収納物の大きさに合わせやすい可動式です。また、仕切り板は透明なので先端がスプーンなのかフォークなのか一目瞭然です。
文房具を収めるのも山崎実業がオススメ

文房具を収める場合も山崎実業のほうがダンゼン収納しやすいです。すき間が十分にあるので、太いペンやカッターナイフなどもスッと入るんですよね。価格に10倍以上の差があっても、それだけの価値は十分にあると思います。
なお、山田化学の引き出しカトラリー収納はゴミなので今回は比較しません。ニトリのNブランは販売を終了してしまっているのでスルーします。
伸縮式収納ケース各種との比較

続きまして、他社の伸縮式収納ケースと比較してみましょう。と言っても、直接競合しそうなのはセリアで販売されているヒマラヤ化学工業所の「伸縮キッチン整理トレー」くらいでしょうか。同社「伸縮収納トレー」はダイソーのものよりも高さがありますし、山田化学の「スライドトレー」は縁の部分がゴツくてイマイチです。
ヒマラヤ化学との比較

ヒマラヤ化学工業所の伸縮キッチン整理トレーと比較すると、ダイソーのキッチン伸縮ケースは丸みのないキレイなレクタングル(長方形)です。見た目に美しいだけでなく、スペースに無駄がない感じがして良いと思います。
また、伸長する構造もダイソーのほうがシンプル。ヒマラヤ化学工業所のように固定されないため、引出しを開閉する度にズレてしまう可能性があります。ただ、気になるようならマスキングテープで固定するなどすれば問題ないでしょう。
以上の通り、ダイソーの新しいキッチン収納ケースは、見た目がシンプルで美しいだけでなくサイズ感も良いです。一方で、斜め仕切りはイマイチ使い勝手が悪いと感じます。
そもそも斜め仕切りはカトラリーなどを出し入れしやすくするための収納方法です。出し入れのしやすさを優先すると、収納量は必然的に少なくなります。
また、伸縮ケースについてはキッチンツールの長さに合わせるために使うなら良いですが、引出しの大きさに合わせるのは悪手です。収納はどんなときも、人→モノ→場所の順に考えなければなりません。引出しをすき間なく埋めるゲームをやっているわけではないですからね。
そんなわけで、ダイソーの斜め仕切りが付いたキッチン収納ケースは避けたほうが無難かと思います。100均ならサナダ精工、投資を惜しまないなら山崎実業がもっとも使いやすいでしょう。
伸縮ケースのほうは他に競合と言えるものもないので、これはアリかなと思います。より細かく仕切るにはちょっと工夫が必要になりそうですが、大きな引出しを中くらいに仕切るベースと考えれば有効に活用できそうです。
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