先月足を運んだカインズホームの店舗には置いていなかったんですが、キャリコポルタに加えて、またキャリコの姉妹商品が増えたようです。
※価格および仕様は2015年12月13日現在
「頑丈」がコンセプトのキャリコG
カインズホームのキャリコと言えば、衣装ケースの前面がパカッと開くフラップ式の積み重ねボックス。衣類を積み重ねて収納するには向いているかもしれませんが、いかんせん強度がないのが難点でした。
そこに登場したのが新商品のキャリコG。既存のキャリコに比べて頑丈なフレーム構造となっており、フラップ扉もなければ天面もありません。まるでコンテナボックスの側面をくり抜いたような形状です。
シンプルで2015グッドデザイン賞受賞
構造はシンプルでカラーリングも素敵です。このカラーリングは「±0(プラスマイナスゼロ)」とのコラボ商品を展開したときと同じですね。今回は±0が絡んだ形跡は見受けられませんが、そのエッセンスを汲んだことは間違いないでしょう。
ホワイトだけだとパッとしなかったかもしれませんが、このカラーリングも含めて考えれば、確かにキャリコGは2015グッドデザイン賞にふさわしい素敵なデザインだと思います。
高さが「?」工具箱としてなら使えるか?
ただ、キャリコGのデザインが美しいと感じられるのは、高さが揃っているということもあると思います。逆に言うと、高さが揃っているので大きさが異なる様々なモノを収納するには不向きです。
キャリコGのサイズバリエーションはSサイズとMサイズの2つだけ。幅がそれぞれ240mmと360mmで、奥行390mmと高さ190mmは共通です。
幅240mmのSサイズは開口部の幅が200mmしかなく、B5用紙がちょうど入るくらいの大きさです。350mmの缶ジュースなら12本並ぶ計算ですが、上にキャリコGを積み重ねたら取りにくいので、ビールの6缶セットを2つ収納するのには便利でしょうか(ただしそのままだと正面からは入らない)。
幅360mmのMサイズは開口部の幅が320mmなので、これまた難しい寸法です。いろいろ使用シーンを考えてみましたが、ガレージに置いて工具を収めるくらいしか適当な使い方は思い当たりませんでした。
総じて、キャリコGは普通に考えると使い勝手が非常に悪そうです。高さにバリエーションがあれば良いのですが、高さを高くすれば強度は不足してしまうでしょう。また、もっと幅があるタイプがあれば組み合わせの幅が広がると思いますが、それもやはり強度を失うことになってしまいます。
ギャラリーを見ても基本的にスチールワイヤーシェルフとの組み合わせを想定しているようですけど、それにしても奥行が中途半端です。また、スチールワイヤーシェルフだったら棚板を追加するほうが手っ取り早く、しかも使いやすいです。
キャリコGはデザインが素敵なだけに、この使い勝手の悪さは非常に残念ですね。
コメント
キャリコGの比較検討をしている際にこのブログを見つけたのでコメントいたします。
全体的にキャリコGというか工具入れに対する評価が不当に低いように見えます。そもそもご自身が実際に使うことで評価されるならまだしも、触ったり見ただけの印象でしかない記事なのであまりに粗雑かと思います。
なにより、工具入れにはよい、とあるにも関わらずその工具を入れるという用途自体を軽視しているのが気になります。なぜ工具入れでは駄目なのでしょうか?まるで服や食品を入れる用途以外は価値がないような書きかたです。むしろ工具入れとして良いならばそれこそがメリットではないでしょうか?
ワイヤーシェルフに棚板を追加したほうが使いやすい、とおっしゃっているのも疑問です。それをいったらほぼすべての収納がそれで済む話なのですから。かなり無理矢理Disっており、筆者の工具入れというものへの偏見が現れていると思います。
ここから私が感じるキャリコGに対する印象はあくまでも参考意見です。
このキャリコGには蓋や天板の概念がありません。これは頑丈でありつつ軽量で部品点数が少ないことを意味します。コレが最大のメリットです。
蓋などの稼働する物がないため壊れにくく、いちいち開け締めの動作が不要ということで出し入れが楽。例えばリサイクルに出すゴミや缶詰、乾物、おもちゃなどの雑多に扱えるものをしまうのに重宝すると考えます。蓋がないので見ただけで中に何があるのかわかり、他のものとの干渉も少ない。
欠点は蓋がないためそれごと移動することに向かないことでしょう。また蓋によって多少なりとも埃よけができるため大事な服などを長期保存するなどにはむきません。人に見せたくないものをしまう用途にも不向きです。
ただし、パントリーなどの用途にはむしろ向いているのではないかと思います。重ねられる上に目視で見分けられることで余計なタグなどを付ける理由もありません。そもそもパントリーは開放されているので蓋を付ける必然性がありません。隣同士と干渉することなく大雑把に分類しかつ目視で中身を見られる一覧性を重視する場合によい気がします。
ちなみに工具入れに良いとありますが、工具こそ用途ごとに明確に仕分ける必要性のあるものであり、分類や収納には気を使うべきです。ネジ1つとっても規格や種類が多種多様で、ちょっとでも混ぜたら駄目なものも多いのです。確かに一般家庭向けの商品に着目するのはわかるので工具関連は専門外かもしれませんが、あまりに偏っていると思ったのでコメントしました。
いつかご自身で使用してみた感想を書いていただければ幸いです。
空耳ケーキさま
貴重なご意見ありがとうございます。
たいへん参考になりました。
カインズの方が聞かれたら喜ばれると思いますよ^^