ぶっちゃけ、すぐに散らかるのは「片づかない原因」が排除できていないからと言えます。火が付いていると煙が出続けるばかりかどんどん延焼していくのと同様に、片づかない原因がそのままの状態ではすぐ散らかるのは当然なのです。
結果にはすべて原因があります。片づかない原因を知ることなく片づけることは不可能です。片づける頻度にしたって、自分のライフスタイルというものを前提に考えなければ意味がありません。収納は家事のひとつではなく、「収納はすべての家事の土台」ですから、まず自分の足元をしっかりと見ていきましょう。
片づかない原因は3つ!ヒト・モノ・場所
収納マン流片づけ術の根幹をなすところではありますが、こんな基本的なことをここで改めて書くのは初めてかもしれませんね。片づかない原因は主に3つあります。ヒト、モノ、場所です。
ヒト
ヒトが原因と言うと、旦那が、子供が、自分がだらしないから、などと言われることが多いのですが、それを言ったところで片づけは前に進みません。ダメ亭主、バカ息子、ぐーたらな自分に合った方法を考え、自分の悪いところは変えなくてはなりません。
そもそも片づけが苦手と言う人は、自分がだらしないからだと思い込んでますが、それはまったく逆です。基本的に現状を無視して要求が高く、几帳面すぎるところが多いのです。洋服はTPOに合わせて着替えなければならない、食事は栄養バランスも考えつつ節約もしっかり、セール情報のチラシやレシピ、子供のプリントは全部取っておかないといけない。そんな風に考えていることが多いです。
どこかで手を抜かないと片づけまで手が回らないのは当たり前。もちろん、時間管理をすることなくだらだらとテレビを見たりゲームをする習慣は見直さなくてはなりません。
まずは「収納なび」(パソコン版/スマホ版)で自分や家族の性格を知ることから始めましょう。そのうえで手帳を使って日々のタスクを管理し、効率良く物事を進めるようにしましょう。ダイエットは食事と運動が基本であるように、片づけは自分の性格を知ったうえで手帳を活用することが王道です。
モノ
自分のことは自分では案外分からないものです。しかし目の前のモノやその置かれた状態が様々な情報を伝えてくれます。カメラが好きな人はカメラをたくさん持っていて、丁寧に保管されているはずです。得することが好きな人、損をするのがキライな人は、身の周りがお買い得品で占められています。
使っていないモノはホコリを被り、そこに本来あるべきではないモノがずっとそこに置かれている場合はまったく必要でないモノである可能性が高いです。普段料理をしているはずのキッチンの良い場所にそんなモノが置かれているとしたら、それはいかに普段からモノに目を向けていないかという証拠です。片づけるべきはモノなのですから、しっかりモノと向き合わなくてはなりません。
自分の周りを見渡してみてください。何が、どれくらい、どのような状態で置かれているか。自分にとって何が必要で、何が不要なのか。それぞれがどのような状態で置かれていれば理想的なのか。すべてのモノは自分や家族が買ったりもらってきたりしたはずです。それらをどうするかはすべて自分次第です。
場所
実際のところ、住みにくい間取りというのはあります。築年数の古い団地、モノを片づける場所がない吹き抜けのある家。クローゼットがなく押入ればかりだったり、そもそも押入れすらほとんどなかったり。私の知る限り、片づけやすい間取りを備えている家なんてほとんどないのですから、家が原因で片づけられないと思うことはむしろ自然なことだと思います。
しかしながら、同じ社宅に住んでいても片づけられる人とそうでない人がいることも事実です。片づかない原因の3つの中では、この場所の要素というのはあまり重要とは言えません。
ただ一つ言えることは、片づかない家の場合は暮らし方の交通整理ができていないと言えます。たとえば押入れがここにあるから布団をここに収納しようという具合に、収納スペースに合わせて暮らし方を考えている人がいます。逆に、それぞれの部屋の使い方が定まっておらず、あっちこっちで着替えてみたり、本を読んでは積み重ねてしまうということがあります。
その家でどういう風に暮らしたいのか。まずビジョンをしっかりと持たなくてはなりません。基本的にはそのビジョンに沿ってモノを配置することが大切です。そのときにどうしても自分のビジョンに合わない家だと感じたら、引越しすることも考えたほうが良いでしょう。ただし、前述の通り同じ社宅に住んでいても片づけられる人とそうでない人がいます。片づかない原因を家に求めてしまう人は、だいたいもう一度同じ失敗をします。
ちょっと抽象的なことに終始してしまいましたが、片づけるうえでこの3つの片づかない原因を探ることはとても大事です。
片づけはまずヒトありき。モノも家も、そして家族も基本的には自分が選んだものです。ですから自分がまず変わらないと周りのモノや置き方は変わりません。そして自分を変えるには本気でやらないと変わりません。冷静に計画的に、自分にコミットして片づけを進めましょう。
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