「ハンガーラックの幅がもう少し狭かったら…」などと思ったことはないでしょうか?ハンガーパイプそのものだけならホームセンターで買うときに切ってもらえば済む話です。しかしハンガーラックなどの商品の場合は、ホームセンターではカットしてもらうことができません。
そんなとき私は、小型切断機でパイプをカットしていました。小型切断機ならステンレスパイプだけでなく、L字アングルなどもカットできるので便利です。
ただ小型切断機は音がウルサイだけでなく、コンクリート面で使用するとサビが点々と広がってしまいます。なのでクライアントのお宅の前で使うことははばかられますし、私も夜中に使うのはちょっと抵抗がありました。
そこで今回、以前から気になっていたSK11の「パイプカッターPC-32」を試してみることにしました。
SK11・パイプカッターPC-32
SK11(藤原産業)の「パイプカッターPC-32」はその名の通り、スチール製のパイプを切ることのできる道具です。PC-32は直径3~32mm、1.2mm厚までのステンレスパイプを切断できます。また、3mm厚までの銅管、真鍮管、アルミ管、塩ビ管をカットすることもできます。
使い方簡単!かませてクルクル回すだけ
SK11の「パイプカッターPC-32」の使い方は実に簡単です。まず上写真左の黒い部分をクルクルと回し、パイプの太さに合わせます。そして円刃をパイプに少し噛ませたら、パイプカッターをクルッと1周させてパイプに少し切れ目を入れます。さらにハンドルを少し締めてまた1周回す…という作業を4~5回繰り返すと、「ポロリ」とステンレスパイプがカットできてしまうのです。
まあ実際のところ、最初はどの程度の力加減でかませば良いのか分かりにくかったです。弱すぎると切れ目がズレてしまい、強すぎるとパイプが凹んでしまいます。でも一度成功すれば、力加減はすぐに分かるようになりました。
切断面もキレイ
切断面もキレイです。一応、PC-32にはバリ取りが付いているんですが、使わなくても良いくらい。
ちなみに右側は小型切断機でカットした切断面です。小型切断機でカットしてこのようにバリが出た場合は、刃の側面でバリを削ってキレイにします。
バリ取りは一応ついているという感じ
せっかくなのでPC-32に付いているバリ取りも試してみました。そもそもほとんどバリが出ていないので使わなくても良い感じなんですが、ただ鉄の板でガリガリと擦るような感じです。まあ、一応ついているという感じですね。
実際のところ、今回紹介したパイプカッターを使うには作業台の上でバイスで固定したほうが良いでしょう。今回わたしはパイプを素手で握ってカットしましたが、そうするとかなり握力が必要になります。
パイプカッターだけでなく作業台も必要となると、あまりお手軽とは言えないですね。また、以前は割りと頻繁に小型切断機を使ってハンガーラックなどをカットしていた私ですが、最近は伸縮式のものも増えたため、力技を使うことも少なくなりました。そう考えると、パイプカッターはそもそも出番が少ないと言えます。
しかしながら、パイプカットをするかどうかに関わらず、DIYをするなら作業台があったほうが良いのは間違いないことなので、本気でDIYをするならパイプカッターはオススメできるんじゃないかなと思います。
私は逆に作業台が欲しくなってしまいました。あー、またモノが増える(笑)
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