ゴミ箱は収納グッズとは言えません。でも、収納を考えるうえでゴミ箱はとても重要なエレメントのひとつだと私は考えています。
なぜなら、収納とは「モノを効率良く収めること」ではなく、「動線に合わせてモノを配置すること」だからです。主役はあくまで人間で、作業をするときにモノの位置が最適化されていることが重要なのです。その意味で、どこにどんなゴミ箱があるのかということはとても大事なのです。
また、モノを手放すには大変なエネルギーが必要です。その苦労を緩和するためにもゴミ箱選びは重要です。ゴミ捨てに手間取っていては、必要なモノに十分手を掛けられません。ゴミ箱はモノを楽に捨てられるものが良いのです。
ただ、どのゴミ箱が一概に良いと言うのはなかなか難しいです。それぞれの家庭で、求められるサイズ、容量、分別の数、フタの有無や形状などが異なるからです。
今回紹介するKEYUCA(ケユカ)の「arrotsダストボックス」も一概に良いとは言えないかもしれませんが、すごく画期的な分別ゴミ箱であることは間違いありません。
※この記事は2016年11月12日時点の情報に基づいています
KEYUCA・arrotsダストボックス
ケユカの「arrotsダストボックス」は無印良品的な印象が素敵なゴミ箱です。後ろ側にキャスターが付いており、今風のデザイン。また、ペダル式なのでキッチンでの調理中に手が濡れていても気にせずフタを開けることができます。
しかし、そのフタの開き方が普通ではないのです。ペダルを踏むと、フタが左右にパカッと開くのです。こういう仕組みは私は今までに見たことがありません。これはオープンラックの下に置いたときに上部に多くのスペースを必要としないことが大きなメリットになります。
今までにも無印良品には横開き用のフタがありました。しかし、ペダル式ではありませんし、「arrotsダストボックス」よりは上部に空間が必要となります。また、ライクイット(吉川国工業所)の「オルア・ヨコ型分別ペダルペール」はペダル式で横開きですが、ペダル自体が横向きに付いているので、オープンラックの下に置いたり、家具のすき間に置くには適しません。
ケユカの「arrotsダストボックス」はパッと見た感じオシャレでありながら、想像以上に機能的なのです。
「arrotsダストボックス」は容量が27リットルで、中で分別できるように袋止めが付いています。ただのゴミ箱ではなく、分別ゴミ箱になっているんですね。
しかも、ゴミ袋をストックするための収納ポケットまで付いています。もっともこれは、キッチンポリ袋を入れる程度のスペースで、30リットルのゴミ袋のストックをそのまま収納できるサイズではありません。
もうひとつネガティブな要素を付け加えるなら、「arrotsダストボックス」のフタは密閉できる構造にはなっていないようです。キッチンでフタ付きのゴミ箱を求める方は、ニオイ漏れの心配をすることが多いですが、その期待には応えられないということですね。
でも本当に、「arrotsダストボックス」はオシャレで機能的なゴミ箱だと思います。私自身はゴミ箱にフタの必要性を感じないとは言え、ひとつ欲しくなってしまいそうです(笑)
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