ニトリのスタッキングシェルフに奥行が深い食器棚「コネクトD」が追加

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収納家具を選ぶうえで奥行というのはとても重要な要素のひとつです。奥行が浅ければ浅いほど圧迫感がない一方で、どうしても転倒するリスクが生じやすくなります。また、奥行30cm程度あればA4サイズの雑誌などを収めるには十分であるものの、A4ファイルや大判のアルバムを収めると少しハミ出してしまいます。

ですから、収納家具を選ぶ際はまず収める予定のモノの大きさをシッカリと把握しておく必要があります。そうすれば、収納家具選びで失敗するリスクは大幅に減らすことができるはずです。

しかしながら、購入を検討している収納家具に様々なサイズバリエーションが用意されていれば、講釈を垂れられなくてもそのことに容易に気づけることでしょう。また、あとで奥行が足りないからということに気づいて、イチから収納家具を選び直す必要もありません。サイズバリエーションが豊富ということは消費者にとって手放しで喜ばしいことなのです。

我らがニトリも最近はそのことを意識し始めたようで、先日は「Nクリックボックス」シリーズに奥行が深い「ディープ」サイズを投入しました。

奥行を深くしてIKEA「PAX」に対抗!?ニトリ「Nクリックディープ」
ニトリの新商品「Nクリックディープ」は従来の「Nクリックボックス」の奥行を単純に大きくしたものではありません。幅や高さ、段数も見直し、AV機器や洋服の収納に最適化したものと考えられます。今後はオプションパーツも増やしてIKEAのPAXワードローブシステムを目指すのではないかと勝手に予想しています。

それに手応えを感じたのかどうかは分かりませんが、今度はニトリ版スタッキングシェルフとでも言うべき「コネクト」シリーズに奥行が深い「コネクトD」を追加しました。

※この記事は2020年3月16日時点の情報に基づいています(2023年9月18日一部更新)

 

ニトリ・コネクトD

ニトリ・コネクトDダイニングボード

出典:ニトリ

従来ニトリのコネクトシリーズは奥行28cmが基本でした。一部のTVボードは奥行が42cmであるものの、基本的には無印良品のスタッキングシェルフに倣って奥行を30cm弱に統一していたのだと思います。

一方で、新発売のコネクトDの奥行は42cm。コネクトDの”D”は”Deep”のDと言うよりは”Dining Board”のDのようで、基本ユニットは腰高に引出しを設けたオープンタイプの食器棚(上写真中央)です。そこに従来のコネクトと同様、”E”の字型のアドシェルフを連結して使用するかたちとなります。

なお、コネクトは無印良品同様にウォールナット突板(ミドルブラウン色)とオーク突板(ライトブラウン色)の2色展開ですが、コネクトDはとりあえずウォールナット突板のみとなっているようです。

2023/09/18追記:コネクトDは販売を終了した模様です。

コネクトDのラインナップ

商品名 仕様 サイズ(cm) 税別価格
ダイニングボード 85×42×207 55,463円
アドシェルフ オープン5段 41×41×207 26,945円
スライド5段 41×41×207 27,778円
オープン2段 41×41×85 12,037円
スライド2段 41×41×85 15,741円
テンションボード 3×41×38 2,315円
3×41×14 1,389円
棚板 80×41×3 3,704円
39×41×3 2,315円
1段用 41×3×41 2,778円
2段用 41×3×82 3,704円
3段用 41×3×123 4,630円

※価格はすべて2020年3月16日時点

コネクトDのラインナップは現在のところ上表の通りです。基本ユニットはダイニングボードが1サイズのみで、その横に連結するアドシェルフは5段と2段の2サイズ展開となっています。また、アドシェルフは普通のオープンタイプと下から2段目がスライド棚になったスライドタイプがあります。スライド棚には炊飯器を置くイメージでしょうか。耐久性にはやや不安を感じますが。

そのほか、5段タイプの側板の上に取り付けて転倒防止に役立てるためのテンションボードが用意されています。小サイズは2170~2210mm、ラージは2340~2450mmの天井に突っ張ることが可能です。

ちなみに、従来のコネクトのテンションボードは天井高2350~2450mm用の1サイズのみでした。コネクトDでは2サイズを用意したのはキッチンに梁がある前提でしょうか。一般的にリビングに梁があってもキッチンにあることは珍しいので、これはちょっと意味不明ですね。

ほか、棚板と扉が用意されています。

なぜダイニング用に振ったのか不明

コネクトDは従来のコネクトと比べて奥行が約10cmも深く、キッチン家電や食器を収めることができるようになっています。昨今は扉付きの食器棚に代えてオープンシェルフを置く家庭も散見されているので、ニトリとしてはそこに需要があると見込んでいるに違いありません。

ただ、最近の電子レンジは大型化しているので奥行40cmほどでは足りません。また、キッチンやダイニングにオープンシェルフを置く家庭は増えているものの、まだまだマイナーです。もっと言うと、もともとリビング用壁面収納として売り出したコネクトを引き続きリビング用として訴求するのではなく、急にキッチン用として訴求した点が不思議でなりません。

私ならリビングデスクとしての用途を考えますが、コネクトシリーズは縦横40cmグリッドが基本なので、デスクよりも食器棚のカウンターの高さのほうが向いていると判断したのでしょうか。

 

いずれにしても、コネクトDは基本となるグリットシェルフが登場しないと厳しいと思います。様々に拡張可能な収納グッズも基本ユニット単品を買う人がほとんどだからです。コネクトDのダイニングボードを単品で所望する人はほとんどいないと思います。

というわけで、コネクトDの今後の展開に期待しましょう。

ファイトー、いっぱーつ!

そりゃ、リポビタンDですね(爆)

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