無印良品「オーク材薄型ラック」と大洋「エースラック」を比較してみた

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前回は「組み合わせて使える木製収納」に代わってリリーフ投入された無印良品の「オーク材薄型ラック」を紹介しました。

無印良品「組み合わせて使える木製収納」廃番⇒「オーク材薄型ラック」へ
無印良品の「組み合わせて使える木製収納」が廃番となり、代わりに「オーク材薄型ラック」が登場しました。完成品から組立式となり、またスチールの補強がなくなったことで価格を抑えています。一方でラッカー塗装からアクリル塗装にバージョンアップもしました。

実質的なリニューアル後は「組み合わせて使える」というコンセプトではなくなり、「表面材がオーク突板の組立式書棚」というかたちで生き残りを図ったわけですが、無印良品の中での位置づけはともかく、ほかの市販品と比較するとどうなるでしょうか?

そこで今回は、日本が誇る組立式書棚のベストセラーと言える大洋の「エースラック」と無印良品の「オーク材薄型ラック」を比較してみたいと思います。

当記事は2017年11月21日現在の情報に基づいています。「オーク材薄型ラック」は2020春夏カタログを最後に廃番となった模様です。

 

無印良品・オーク材薄型ラック

無印良品・オーク材薄型ラック・ワイド大・奥行22cm 幅80×奥行22×高さ175.5cm

出典:無印良品

「組み合わせて使える木製収納」はオープンでも扉付きでも使える無印良品の収納家具という印象でしたが、実質的なリニューアルによって「表面材がオーク突板の組立式書棚」となったオーク材薄型ラック。

表面材もさることながら、脚付きであることもインテリア的にポイントが高いと言えます。

 

大洋・エースラック

こちらが大洋のエースラック。見た目は無印良品には劣るものの、サイズオーダーが可能ということもあり、国産の組立式書棚ではベストセラーと言って差し支えない商品です。

固定棚の位置を変えられる可動固定棚を採用した「フルオープン構造」であることが大きな特徴です。

オーク材薄型ラックとエースラックの比較

オーク材薄型ラック エースラック
サイズ 800×220×1755mm 702×310×1780mm
価格※ 29,900円 15,300円
荷姿 組立品 組立品
表面材 オーク突板アクリル塗装 プリント紙
健康 記載なし F☆☆☆☆
産地 マレーシア 日本
耐荷重 10kg/棚板1枚 10kg/棚板1枚
固定棚 1枚 2枚
棚板厚 2.15cm 1.7cm
棚ピッチ 3cm 3cm

※エースラックの価格はアマゾンで2017年11月20日現在

上表は、無印良品の「オーク材薄型ラック・ワイド大」と大洋の「エースラック」(AR1870NA)を比較したものです。エースラックのほうが幅が狭いので単純に比較できないところがあるものの、既製サイズでは70cm幅が最大なのでご容赦ください。

価格は倍ほど違う

いずれも組立品ですが価格は倍ほど違います。それはオーク材薄型ラックがオーク突板に塗装しているのに対し、エースラックはプリント紙だからという違いが大きいです。ただし、オーク材薄型ラックは天地板や側板はオーク突板ですが、棚板と背板はプリント紙ですので注意が必要です。

また、エースラックは国産でホルムアルデヒド放散量がF☆☆☆☆の最高ランク、一方のオーク材薄型ラックはマレーシア製でホルムアルデヒド放散量については記載がありません。無印良品は近年、ホルムアルデヒド放散量について表記する方向で進んできたと思っていたのですが、これについては何か不都合があるのかもしれません。

耐荷重については判断が難しいところ

棚板1枚あたりの耐荷重はいずれも10kgとなっています。ただし、オーク材薄型ラックは幅80cm、棚板厚2.15cm、固定棚1枚、側板もエースラックより厚くなっています。

幅は広ければ広いほど棚板がたわみやすくなります。その点で言えば幅70cmのエースラックのほうが有利。しかしながら、オーク材薄型ラックのほうが棚板に厚みがあり、たわみにくいと言えます。側板もオーク材薄型ラックのほうが厚く、やはり広がりにくいと言えます。一方でエースラックには可動固定棚が2枚あるので、側板が左右に広がりにくいです。

総じて、耐荷重についてはどっちもどっちの印象です。いずれも目一杯に雑誌などを収納すれば棚板はたわむ可能性があると言えるでしょう。

 

総じて、エースラックは書棚然としているので見た目の点ではどうしても無印良品のオーク材薄型ラックには敵いません。価格が倍ほど違うと言っても3万円くらいならオーク材薄型ラックのほうが良いという人は少なくないでしょう。どちらかと言うと私自身もそういう価値観です。

ただ、やはり棚板や側板が多少厚いとは言え幅80cmというのは不安があります。同様に思われる方は、棚板1枚あたりの耐荷重が30kgのタフ棚仕様のエースラックをチョイスしたほうが良いかもしれません。なお、エースラック(カラーラック)は棚板のほか、カラー、幅・奥行・高さ、その他の仕様などをオーダーすることが可能です。

見た目にこだわるなら無印良品のオーク材薄型ラック、機能性・コスパ・健康面にこだわるなら大洋のエースラックというチョイスで間違いないと言えるでしょう。

さらに安心を望むならフナモコの「ニューラチス」を選ぶのが良いと思います。ニューラチスもサイズオーダー可能で、こちらは国産の完成品。表面材はプリント紙ですが、価格はオーク材薄型ラックよりも安いです。

エースラック AR1870 NA
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コメント

  1. 日本三毛猫 より:

     収納マン様、こんばんは。
     無印のラックの足つきですが、その下のスキマ、掃除機やモップは入りますか?なんか、ホコリが気になるのです。
     エースラックの方が見栄えはぱっとしませんが、掃除の手間がはぶけそうです。
     エースラックの突板版があるといいのですが、まぁそんなことを言ったらキリがありませんね。でも、プリント紙はやっぱりカラーボックス親玉なので。

    • 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      こんばんはー^^

      無印良品のオーク材薄型ラックですが、脚の長さは92mmあるそうなので、一般的な掃除機やフロアワイパーなら問題なく入りそうですね。

      私も、日本三毛猫さん同様に、脚のないほうが掃除をしやすいと感じるほうです。
      より正確に言うと、床は絶対に不陸があるので、幕板があるほうがホコリが少しずつ溜まる可能性があるんですけど、家具の移動をしない限り気にならないというメリットはありますよね^^;

      一方で脚付きの場合はいちいち掃除をしないといけない一方で、家具を動かさなくても掃除がしやすいというメリットがあります。
      おまけに、部屋が広く見えるという効果もあります。

      エースラックの突板バージョンというのは、大洋が天然木を扱っていない以上、実現困難だと思います。
      ただ、最近の「強化プリント紙」の中には突板と見分けがつかないものも増えているので、エースラックの強化プリント紙版が登場しないものかと密かに期待しています^^