無印良品から新商品「ポリプロピレン収納ボックス」が発売されました。しかしながらこの商品、名前を聞いただけではまったくピンと来ない人が多いと思います。無印良品には「ポリプロピレン収納ケース」や「ポリプロピレンケース」、「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」など、似た商品名のものが多いからです。
実物を見ても新商品だと気付ける人は少ないと思います。私も「あれ?ポリプロピレンキャリーボックスじゃないの?」と思いました。しかし、私が思ったこともあながち間違いではなかったようです。
※この記事は2019年9月9日時点の情報に基づいています(2023年9月26日一部更新)
無印良品・ポリプロピレン収納ボックス
こちらが無印良品の新商品「ポリプロピレン収納ボックス」の「ワイド・深」というサイズです。別売のフタをセットできるポリプロピレン製のボックスで、形状、サイズラインナップともに、「ポリプロピレンキャリーボックス・ロック付」によく似ています。
より正確に言うと、フタにロックが付いていない「ポリプロピレンキャリーボックス」のほうが似ています。そこで改めて調べてみると、ポリプロピレンキャリーボックスは2017年を最後にカタログから姿を消し、「ネット専売品」となっていたことが分かりました。
新商品のポリプロピレン収納ボックスの商品説明として”形状、サイズを見直し”と書かれていることから、商品名こそ変わったものの、新商品はポリプロピレンキャリーボックスをリニューアルしたものと考えられます。
新旧商品比較
価格
新(ポリプロピレン収納ボックス) | 旧(ポリプロピレンキャリーボックス) | ||
---|---|---|---|
ワイド・深 | 1,150円 | 深 | 1,200円 |
ワイド・フタ | 390円 | ||
ワイド・中 | 890円 | 大 | 1,000円 |
ワイド・フタ | 390円 | ||
深 | 890円 | – | – |
フタ | 290円 | ||
中 | 690円 | 小 | 700円 |
フタ | 290円 | ||
インナートレー | 390円 | – | – |
※価格は2019年9月9日時点、消費税8%込み
サイズ
新(ポリプロピレン収納ボックス) | 旧(ポリプロピレンキャリーボックス) | ||
---|---|---|---|
ワイド・深 | 外寸:370×505×330 内寸:300×420×310 |
深 | 外寸:360×510×330 内寸:300×420×310 |
ワイド・フタ | 外寸:375×510×25 | ||
ワイド・中 | 外寸:370×505×160 内寸:275×410×145 |
大 | 外寸:360×510×165 内寸:315×430×145 |
ワイド・フタ | 外寸:375×510×25 | ||
深 | 外寸:370×250×315 内寸:275×155×300 |
– | – |
フタ | 外寸:375×255×25 | ||
中 | 外寸:370×250×160 内寸:275×155×145 |
小 | 外寸:360×265×165 内寸:305×210×145 |
フタ | 外寸:375×255×25 | ||
インナートレー | 外寸:350×230×55 内寸:320×205×50 |
– | – |
※単位=mm
新旧商品の価格およびサイズのラインナップを比較してみると、まずフタが別売になったことが大きな変化と言えます。総じて以前よりも割高になった感じもしますが、フタが必要ないという方にとっては無駄な出費が抑えられて良いのかもしれません。
また、従来の「小」の底面積で深さが倍の「深」サイズが追加されました。さらに、「深」および「中」の内側に納まる「インナートレー」が追加され、使い方の幅が広がっています。
しかしながら、”形状、サイズを見直し、ファイルボックスなどの収納用品が隙間なく入る仕様です。”と言う割りには「ワイド・深」は従来の「深」と同じ内寸、「ワイド・中」と「中」に至っては従来よりも内寸が小さくなっている点が不思議です。むしろ従来より物流コストを抑えるための形状にしたと言うのが正確なところではないかと思います。
キャスター取付不可に
そのほか、新商品からはキャスター取付用の穴がなくなりました。ひょっとしたらこの内側への出っ張りがなくなったことで、”ファイルボックスなどの収納用品が隙間なく入る”と言っているのかもしれません。キャスターの取り付けができなくなったのは不便ではありますが、キャスターを取り付ける場合はポリプロピレンキャリーボックス・ロック付を選べば良いということでしょう。
また、従来品はフタや底面に格子目が入っていましたが、新商品は格子目がなくなってフラットになっています。それでも特に強度が落ちたという印象はなく、見た目がスッキリして良いのではないでしょうか。
以上のことから、新商品のポリプロピレン収納ボックスは様々な事情から従来のポリプロピレンキャリーボックスをリニューアルしたものと考えられます。賛否両論あろうかと思いますが、変わってしまったことは仕方ありません。フタの有無が選べるようになった、サイズラインナップが増えた、インナートレーを組み合わせられるようになったということを素直に喜ぶべきなのでしょう。
また、ネット限定ながらホワイトグレー色も用意されています。従来のクリアに加えて中身をスッキリ隠せるカラーが加わったことは結構なことだと思います。
キャスターを取り付けたいならサイズがほとんど同じロック付のほうを選べば良いわけですし、従来よりも商品が差別化されて良かったのではないでしょうか。無印良品もいろいろ考えているんですね(苦笑)
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