母がサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居することになりました。
入居先を選ぶにあたり5軒ほど内覧したのですが、居室自体はほとんど同じです。ただ、入居者が持ち込む家具はそれぞれで、安いプラチェストを置いている部屋が大半の中、サンカの「ロイヤルドロアー」を使っている方もいらっしゃいました。
当初は私も安いもので良いかなと思っっていたんです。しかし、介護スタッフの方々に気持ち良くお仕事していただければと考え、プラチェストの最高峰と言える天馬の「フィッツチェスト」を購入することにしました。
過去にフィッツプラスをたくさんクライアント宅に納めてきた私も、新しいフィッツチェストを購入するのは初めてのことです。せっかくの機会なので、レビューしておきたいと思います。
※この記事は2026年9月7日時点の情報に基づいています
天馬/フィッツチェストFCH6504W

こちらがこのたび購入したフィッツチェストの幅65cm・4段タイプ(ホワイト)です。旧モデルのフィッツプラスよりも直線的なデザインなので一回り大きく感じられます。
基本的には完成品ですが、付属の脚を挿し込む必要があります。別売の「差込式キャスター」や、「お掃除ラク脚」を取り付けることも可能です。
背面と側面はほぼフラット

背面と側面はフィッツプラスと変わりません。一般的な組み立て式のプラチェストと異なりほぼフラットで、中にホコリが侵入したり、ラダー状の部分にホコリが積もる心配がありません。
引出しはロック付き

引出しにはロックが付いています。軽く手を掛けるだけで引き出すことができる一方、チェストが傾いても勝手に引出しが飛び出す心配がありません。
どれだけ傾いても引出しが飛び出さない

こんなに傾けても引出しは勝手に出てきません。
IKEA(イケア)の「MALM(マルム)チェスト」はローラー式スライドレール付きで開閉がスムーズですが、チェストが傾くと引出しが全て飛び出して、勢い良く手前に倒れてしまいます。そうして悲しいことに、複数のお子さんが犠牲になっています。
以前に我が家で使っていたアイリスオーヤマの「HGチェスト」もローラー式スライドレールが付いていて、旅行から帰ってきたら引出しが飛び出した状態で倒れていたことがあります。在宅時だったら子供が下敷きになっていたかもしれません。
ちなみに、それもあってか、現在のHGチェストはキャスターを取り付けできないように仕様が変更されています。
引出し前板は内箱にハメ込む構造

HGチェストと同様、フィッツチェストも引出しの前板は内箱にハメ込む構造です。しかし、HGチェストの前板は簡単に外れてしまいます。一方で、フィッツチェストは簡単に外れることはありません。
これはおそらく、フィッツチェストは引き出すときに独立した持ち手に手を掛けるためと考えられます。アイリスオーヤマのHGチェストは引出しの持ち手が前板と一体成型されているため、前板全体に負荷が掛かってしまって内箱から抜けてしまいやすいのだと思います。
レールとローラーで開閉スムーズ

ぶっちゃけ、引出しの開閉はローラー式スライドレールを搭載しているHGチェストのほうがスムーズです。ただし、前述の通り安全性を犠牲にしたうえでその快適性が得られています。
フィッツチェストは引出し内箱の底面に設けられた突起がレールの上を滑ります。また、引出しは幅が広くなるほど歪んで摩擦抵抗が上がるため、サイドローラーで摩擦を抑えることによってスムーズな開閉を実現していると言えます。
プラチェストとは思えないマットな質感

フィッツプラスは前板にツヤがありましたが、フィッツチェストはMDF合板に塗装をしたかのようにマットな質感でとてもプラチェストとは思えません。天板はMDF合板(ハニカム構造)なので、それと同じ材質のように感じられます。
フィッツユニットとの比較

我が家で使っている「フィッツユニットケース」(現・フィッツケース アドバンス 55サイズ)と並べて比較してみました。
フィッツチェストの奥行は41cm、フィッツユニットは55cmなので当然違いますが、フィッツチェストの4段と、フィッツユニットの高さ20cm×3+高さ25cm×1の組み合わせなら、いずれも高さは85cmとなります。
ちなみに、フィッツチェストの引出しの内寸高さは15cm、フィッツユニット(アドバンス)の高さ20cmタイプは14.3cmで、ほぼ同じです。
幅65cmならTシャツが3列並ぶ

フィッツチェストは幅55cm、65cm、75cmの3サイズ展開です。その中で今回、幅65cmタイプをチョイスした理由は、我が家で普段使っているフィッツユニットケースが幅45cmタイプなので、幅65cmタイプならTシャツを立てて3列に並べることができると考えたためです。
スウェットやフリースなど厚手の洋服だと2列。上写真はいずれも紳士物なので婦人物なら3列で収まるかもしれません。
パンツは幅方向に並べると収めやすい

パンツは上写真のように立てて並べると選びやすく、出し入れもしやすいです。
なお、フィッツチェストは前板が不透明で中身が分からないので、ネームランドでラベリングして初見の介護スタッフの方でも分かりやすいようにしました。
こんな感じになりました

チェストなどを買い揃え、残り半数ほどは自宅で使っていたものを持ち込んで、こんな風にレイアウトしました。見た目はイマイチですが、快適に暮らせるようになったと思います。
以上の通り、フィッツチェストのレビューをお届けしました。
フィッツプラスの基本機能をそのまま受け継ぎつつ、さらに上質感がアップ。もはやプラチェストとは思えないクオリティーです。にもかかわらず再生ポリプロピレンを10%以上も配合しているというのですから驚きます。
使い勝手はもちろん申し分ありません。引出しはスムーズに開閉できるし、何よりロック機能が付いているので安全です。地震でもないのに倒れてくるどこぞの殺人チェストとは桁違いに安心して使えます。
あとはフィッツプラスのように深型のDタイプやサイズバリエーションが増えれば完璧だと思うのですが、さてどうなることでしょう。今後の展開にも期待したいところです。
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