近年、石膏ボード壁に取り付けできる「チョイ置き棚」(ウォールラック)の選択肢が随分と増えました。レック(LEC)が細々とDECOシリーズを販売していた当時から、チョイ置き棚の重要性を訴えてきた私としては喜ばしい限りです。
昨年発売された平安伸銅工業の「Weekend Workshop」は、従来、既製品だったチョイ置き棚にDIYの要素が加味されたユニークな商品でした。
もちろん、それ以前からも石膏ボード壁に取り付け可能な棚受け金具というものはありました。しかし、これほどラインナップが揃っているものは「Weekend Workshop」が初めてだったと思います。
「これはきっと同じような商品が他からも出てくるに違いない」と思ってましたが、スライドレールなどでお馴染みのアイワ金属からも登場しましたよ。
アイワ金属・石膏ボード壁用シェルフ
いや、もちろんパクリだと言っているわけではありませんよー。関連商品については、むしろアイワ金属のほうが先に発売していました。タイミング的には偶然としか思えません。
それはともかく、アイワ金属の「石膏ボード壁用シェルフ AP-3010W」(上写真)は奥行15cmの板材もしくはバイフォー材を棚板として選べるチョイ置きDIYパーツです。上写真の向きで金具を取り付ければカラーボードなどをセットでき、三角形を90度回して壁側に取り付ければ2×4材や1×4材を棚板として使えるというわけですね。
ちなみに、平安伸銅工業の「Weekend Workshop」はバイフォー材用とバイシックス材用があるわけですが、6インチは約15.24cmですので、アイワ金属の石膏ボード壁用シェルフに15cm≒6インチの板が使えるというのは、これまた奇遇です。
アイワ金属・石膏ボード壁につけられるシェルフ
興味深いのはこちらのラダーシェルフタイプ。前述の商品の発売は割りと最近ですが、こちらはアイワ金属のほうが先に発売しています。
アイワ金属の「石膏ボード壁につけられる奥行15cmのシェルフ AP-3006W」は、上写真のように複数を組み合わせて階段状にして使えることを提案しているところがユニークです。同じようなことは「Weekend Workshop」でも可能と思われますが、この提案があるのとないのでは使い方のイメージが随分と変わってくることでしょう。
「Weekend Workshop」との比較
アイワ金属の「石膏ボード壁用シェルフ」および「石膏ボード壁につけられる奥行15cmのシェルフ」を平安伸銅工業の「Weekend Workshop」と比較すると、まず価格はほぼ同じです。
それを踏まえると、「Weekend Workshop」はスチール板で作られているのに対し、アイワ金属のものはワイヤーですから少し安っぽく見えます。取付けパーツが目立ってしまうのも難点です。
一方で、アイワ金属の「石膏ボード壁用シェルフ」は奥行15cmの板もしくはバイフォー材のどちらでも使えるというのは便利です。また、建築用の構造材であるバイフォー材はそのままでは使い難いところがあるので、市販されている奥行30cmのカラーボードを半分に切れば使える「石膏ボード壁につけられる奥行15cmのシェルフ」のほうがお手軽だと言えるでしょう。
雰囲気重視なら「Weekend Workshop」、無難さ重視であればアイワ金属というチョイスで良いのではないでしょうか。
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