最近、収納マンが無印良品のユニットシェルフをオススメすることが多くなったので、メタルラック(スチールワイヤーシェルフ)よりも無印良品のユニットシェルフのほうが優れているという誤解を与えてしまっているかもしれません。
しかし、以前にもそれらを比較した通り、基本的にはそれらの性能はほとんど互角です。
今回は、無印良品のパイン材/スチール/ステンレス・ユニットシェルフのメリットとデメリットを改めて整理するとともに、ざっくりとメタルラックと比較してみたいと思います。
※この記事は2016年2月17日時点の情報に基づいています(2023年7月25日一部更新)
無印良品のユニットシェルフのメリット
(1)棚板がフラット
無印良品のユニットシェルフを使う最大のメリットは、やはり何と言っても棚板がフラットであることです。メタルラックでもフラットな棚を取り付けることは可能ですが、別途費用が掛かることになります。また、私としてもいちいちそこまで説明するのは面倒なので、小物を置くなら無印良品のユニットシェルフをオススメしたほうが話が早いという実情があります。
反対にメタルラックの場合、小物が置きにくいのがデメリットです。ただし、メタルラックはホコリが積もりにくいというメリットもあります。プラスチック製の箱などに小物を収めて置く場合は、案外、メタルラックのほうが掃除の手間がなくて便利です。
(2)棚板の高さ調節が容易
もう一点、無印良品のユニットシェルフは棚板の高さを変えるのが容易というメリットがあります。パイン材は棚板を乗せ換えるだけ、オーク材、スチール、ステンレスはネジを緩めたり固定する必要がありますが、それほど力は必要ありません。
一方のメタルラックはネジ釘不要という手軽さの一方で、棚板の位置を変えるにはゴムハンマーで力強く叩く必要があります。この作業は一般的に男性でもちょっと大変です。
無印良品のユニットシェルフのデメリット
(1)電子レンジ等の収納には不向き
無印良品のユニットシェルフはすべて、背面をクロスバーで固定することで左右方向への横揺れを防ぐ構造になっています。ただ、この方法ではシェルフ全体が歪むことは抑えることはできないため、例えば電子レンジを乗せると振動が伝わりやすくなります。また、重いモノを乗せるとグラグラと揺れやすくなります。
一方のメタルラックはポールに棚板がガッチリとハマるという構造上、グラつきが生じることはありません。電子レンジやプリンターなどの家電製品などを乗せる場合は、メタルラックのほうが適していると言えるでしょう。
(2)パーツはメタルラックに比べると少ない
現在では無印良品のユニットシェルフに似た商品がいくつかあります。しかしながら無印良品のほうが圧倒的にオプションパーツが多く、拡張性が高いと言えます。
一方で、さすがの無印良品のユニットシェルフもメタルラックに比べればオプションパーツは少ないです。アイリスオーヤマのメタルラックやドウシシャのルミナスラックの場合、自由自在にオプションパーツを組み合わせたり、拡張することができます。
以上の通り、無印良品のユニットシェルフが決してメタルラックよりも優れているというわけではありません。もちろん、一概に劣っていると言うこともできません。使用シーンに応じてそれぞれを選んでいただくことが一番かと思います。
コメント
(^O^)収納マン様、こんにちわ!
子供のラック検討中のaan56370と申します。
今現在、
下記URLのラックを検討中ですが、これ、子供のラックでいけますでしょうか?
http://www.dinos.co.jp/p/1332100585/
アドバイスよろしくお願い致します★
aan56370さま
はじめまして^^
ディノスのリビングラック、拝見しました。
もちろんお子さんのモノの収納に使えますが、適しているかどうかというとちょっと微妙かなとは思います。
その理由は、(1)基本的にディスプレイラックであること、(2)幅が大きいこと、(3)棚板が固定であることです。
(1)この棚は基本的に飾り物を置いて「魅せる」ためのものですので、目一杯収納すると、このラック自体が良いものであるようには見えなくなってしまいます。
(2)幅が120cmもありますので、レイアウト変更をするときに他に置き場所を見つけるのが難しくなる可能性があります。
またその大きなサイズの割りには、モノを収納できるのは実質2/3程度です。
(3)棚板が固定式であるため、モノを効率良く収めるにはあまり適しません。
写真を見る限り、ファイルボックスを置いている状態から、棚板と棚板の間の高さは30cmに満たないようです。
ほとんどのモノはそれでも置けるとは思いますが、モノによっては置けない場合もあることをご承知おきいただければと思います。
家具そのものは素敵なんですけどね。
実用性を求めなければ問題ありませんが、目一杯モノを収めると台無しになる可能性があるのでご注意ください。
(^O^)収納マン様!
アドバイスありがとう御座います!
そのラックは、辞めときます★
収納MAX時におしゃれ感もなくなるんですね。
収納マン様お勧めの、無印商品パインラック検討しますね★
ちなみに収納マン様のお子様のラック寸法を教えて頂けますでしょうか?イケアでしたでしょうか?
aan56370さま
そうです、IKEAのIVARです。
こもこれはオススメしないですよ。
無塗装だとホコリが付きやすくて始末が悪いですし、そもそも構造が不安定です。
サイズ等は下記リンク先をご覧ください。
IKEA(イケア)”IVAR(イーヴァル)”組み立ててみた感想
(^o^)収納マン様!
無印良品パインラックですが、奥行26と39があります。
子供部屋のラックに使うのなら、どちらでも大丈夫でしょうか?
そのラックは成人まで使って欲しいです。
ただ、子供部屋が4.5畳しかありません。。
よろしくお願い致します★
aan56370さま
無印良品のパイン材ユニットシェルフを子供部屋で使う場合、私としては奥行39.5cmのものをオススメします。
その理由は、以下の通りです。
(1)奥行26cmは本を収めるには最適だが、書道セットなど本以外のモノを収めるには奥行が浅い。
(2)奥行39.5cmのほうが奥行があるので安定感がある(理屈上、前に倒れにくい)。
(3)奥行39.5cmのほうがポリプロピレンケース引出式など組み合わせて使える小物収納用品が多く、小物から大物まで収納しやすい。
奥行26cmと言ったらカラーボックス程度ですからね。
実際のところ、収めるモノで一番量が多いのは本などで、その場合、奥行39.5cmでは奥行を持て余してしまうことになりますが、様々なモノに対応可能なのでそのほうが良いんじゃないかと思います^^
m(_ _)m有り難う御座いましす!
最近、収納マン様のファンになりました(^o^)
いつも観覧してます!応援しています★
aan56370さま
ありがとうございます^^
今後ともどうぞご贔屓に♪
(*^_^*)収納マン様こんにちわ!
カインズのウッドラック
http://www.cainz.com/shop/g/g4936695394987/
こちら気になるのですが、
無印良品と比べていかがでしょうか?
お値打ちに惹かれてます(*^_^*)
aan56370さま
こんにちはー^^
カインズホームの「木製ラック75 5段」と無印良品のパイン材ユニットシェルフを比べた場合、以下のような違いがあります。
・カインズは奥行30cm、無印良品は26cmまたは39.5cm
・カインズはラッカー塗装、無印良品はUVウレタン塗装
・カインズは棚板を横からネジで固定、無印良品は上から乗せるだけ
・カインズは棚板の高さ可動ピッチが細かい
・無印良品は帆立を追加して横連結が可能
価格は倍ほど違いますので難しいところですねー。
カインズのほうは一部完売となっており、今後廃番となる予定があるのかもしれませんが、かと言って無印良品も怪しいですからねー^^;
(*^_^*)有り難う御座います。迷いますね。
ラッカー塗装とか、uvウレタン塗装はメリット等ありますか?
aan56370さま
そりゃあUVウレタン塗装のほうが良いですよ^^
ラッカー塗装は今や安物の家具でしか使われません。
ウレタン塗装はラッカー塗装に比べて表面が硬く、薬品にも強いです。
ラッカー塗装の場合は例えば上にゴム製品を置いていると変質する場合があります。
UV加工されているとなおさら表面が固いです。
コスト的には数倍は違うと思います。