収納マンが時折、収納グッズの出来栄えの素晴らしさに驚くあまり口走ってしまう「収納グッズ・オブザイヤー」というフレーズ。実はそんな賞は実在しません(笑)
しかし、それならば作ってしまおうというわけで、今年から勝手に作ってしまうことにしました。なお、審査委員長はわたくし収納マン。ほかの審査員の方々は…まあ、良いじゃないですか(笑)
というわけで、カタイ話は抜きにして、早速、「収納グッズ・オブザイヤー2016」を発表して参りましょう!
そんなにたくさんないかなと思ってたんですけど、今年1年間を振り返ると、案外、たくさんの素晴らしい収納グッズが発売されていました。受賞作品は全部で9つです。
※この記事は2016年12月30日時点の情報に基づいています
小久保工業所・Pitacco mono(ピタッコ・モノ)
先日もペーパータオルホルダーのレビューを紹介したところですけど、小久保工業所の「Pitacco mono(ピタッコ・モノ)」は本当に革命的な収納グッズだと思います。
今まで吸着式と言えばフックくらいしかなかったのが、吸盤式に取って代わるものとなる可能性を示してくれました。しかもデザインがナイスで価格もお手頃。大変素晴らしいと思います。
平安伸銅工業・LABRICO(ラブリコ)
今年は「DIY女子」に注目が集まるなど、DIYがより身近になった1年でした。DIY関連のグッズも多数登場しました。そんな中、もっとも「これは!」と思う商品を挙げるとすれば、平安伸銅工業の「LABRICO(ラブリコ)」を抜いて他はないでしょう。
ラブリコを使えば女性でも簡単に2×4材で壁面収納ラックを作ることができます。また、デザインもカラーバリエーションも女性ウケする感じで素敵です。もちろん、男性でも納得するほどの安定性があります!
天馬・プロフィックス布製スツール35(引出し付)
収納ボックスにもなるスツールというのが巷に溢れる中、引出式にすることで小物の収納をしやすくした、天馬の「プロフィックス布製スツール35(引出し付)」は本当に画期的でした!
プロフィックス布製スツールさえあれば、座ったままでモノに手が届きます。チェストの置き場所がなくても、引出しを増やすことができます。これはまさに「人をダメにするスツール」と呼ぶにふさわしいでしょう。
アイリスオーヤマ・QRボックス
これも既に同じような商品がたくさんある中、小さな革命を起こした商品だと思います。アイリスオーヤマの「QRボックス」は、お手軽なのに細部のディテールにこだわった秀逸なボックスです。
組立式なのにネジが見えず、角が丸みを帯びていてスタイリッシュ。それでいて、モノが奥に落ちないようにこぼれ止めが付いており、付属のピンで積み重ねてもしっかり安定するようにできています。
stacksto,・pelican garbee(ペリカン・ガービー)
近年、カインズホームのキャリコの類似品が氾濫する中、スタッキングボックスの元祖とも言うべきstacksto,(スタックストー)の「pelican(ペリカン)」が意地を見せました。分別ゴミ箱としての用途に特化した「pelican garbee(ペリカン・ガービー)」です。
何と言っても、45リットルのゴミ袋またはレジ袋2枚をセットすることができるというのが素晴らしい。分別ゴミ箱って、容量が小さすぎるものが多いですからね。このサイズ感と、フロントがガバッと開く使いやすさ、そしてデザインの良さが素晴らしいと思います。
天馬・プロフィックス カバゾコ
天馬のスタッキングボックス「カバコ」の姉妹商品として登場した「プロフィックス・カバゾコ」も素晴らしいです。カバコを上に乗せてスタッキングできるという本来の特徴よりも、私は引手の位置に驚きました。
普通、こういう引出式衣装ケースは下側に引手があるじゃないですか。でもカバゾコは、カバコの下に置くことを前提にしているので、しゃがんだ状態でも引き出しやすいように引手が上側にもあるんですね。これはかなり目からウロコ、さすが天馬だと唸ってしまいました。
サンカ・ストランティ ドロアー&ラック
サンカ(サンイデア)の「ストランティ・ドロアー&ラック」の素晴らしさを伝えるのはなかなか難しいです。これは単にデザインが良くて、幅が選べないすき間家具ではないのです。
ドロアー、ラックともに、引出しの深さや棚板の間隔に3パターンあり、消費者は自分の持っているモノの大きさに合わせて選ぶ必要があります。つまり、何がどれくらいあるかをちゃんと分かっていないと手が出せない厄介な収納グッズ。収納の本質に気付かせてくれる素晴らしい収納グッズだと思います。
カインズホーム・Skitto(スキット)
これもその良さがなかなか伝わりにくいであろう収納グッズです。カインズホームの「Skitto(スキット)」は、横方向の連結や積み重ねが可能な仕切用ボックスと言えますが、秀逸なのはむしろそのサイズ感なのです。スキットのサイズおよびバリエーションは、ありそうで意外とないんです。
収納のプロの方たちならスキットのサイズ感の良さはすぐに分かるでしょうけど、一般の方には理解し難いでしょうねー。もっとサイズバリエーションが増えてくれればありがたいくらいなんですけど、分かりにくい商品なので存続すら難しいかもしれません。
無印良品・高さが変えられる不織布仕切ケース
最後は同じく仕切りグッズで締めたいと思います。無印良品の「高さが変えられる不織布仕切ケース」はちょっと目からウロコでしたね。”高さが変えられる”仕切りという発想は私にはなかったですから。
「高さが変えられる不織布仕切ケース」は無印良品のポリプロピレン収納はもちろん、他社の引出式衣装ケースにもピッタリ。高さ21cmまで対応可能ですし、柔らかい不織布だからポリプロピレン製の引出しの内側にもピタリとフィットします。
以上、「収納グッズ・オブザイヤー2016」を受賞した9製品を紹介しました。
どうして10ではなく9なんて中途半端な数かと言うと、それはもちろん、「最後の10個目はあなたが決めてください!」ってことです。決して、10個目を探すのが面倒だったとか、そういうわけではありません(キッパリ)。
実際のところ、昨年以前に発売されたものの、その存在に私が気付いたのが今年になってからというものもたくさんありました。今回の選外でも、きっと私が知らなかっただけという商品が数多く存在するはずです。ですから是非、10個目の素敵な商品を「収納グッズ・オブザイヤー2016」に選んでいただければと思います。
ともあれ、今回紹介した9つの製品はいずれも本当に素晴らしいものばかりでした。今から「収納グッズ・オブザイヤー2017」に選ぶべき新商品の登場が待ち遠しいです!
アイリスオーヤマ・モジュールボックスMDB-3
私が2017年になってから気づいてしまったため後から追加させていただくかたちとなりましたが、アイリスオーヤマの「モジュールボックスMDB-3」は半世紀に渡るカラーボックスの歴史を塗り替えた革命的収納グッズと言えます!
縦置きにすればA5版の実用書やDVDがピッタリ収まり、横置きにすればA4ファイルや雑誌がピッタリ収まるというだけでなく、一般的なサイズの押入れにも収めやすい寸法となっています。また、おそらくはヨンパチ合板を使っており、コストを抑えることにも成功しています。リビングなどに置いても従来のカラーボックスよりも一回りコンパクトで圧迫感が少なくて良いですね。
これほどの偉業を成し遂げたモジュールボックスですから、本来であれば「収納グッズ・オブザイヤー2016」のトップで紹介させていただくべきところですが、私がその存在に気づくのに遅れたことにより追記というかたちとなりましたことをお詫び申し上げます。
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