山善が突っ張り式で回転式の本棚を発売!本当に省スペースか比較してみた

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今から10年以上前に回転式ハンガーというのが流行りました。半畳のスペースに大量の洋服を掛けることができ、しかも洋服を選びやすいということで、カタログ通販を中心に爆発的ヒットとなったのです。

しかし、実際に洋服を掛けると半畳のスペースでは収まりません。同じスペースなら普通にハンガーラックを置いたほうが良いということに気付く人が出てきました。

それよりも、元祖・ホクトの回転ハンガーは高品質でスムーズに回転できたものの、その後に出てきた類似品は粗悪品ばかりで、重い洋服を掛けるとスムーズに回転できないという問題がありました。結果、回転ハンガーは現在ではほとんど販売されていません。

一方で、同じ回転式でも本棚は現在も一定の需要があります。回転式ハンガーが廃れた一方で回転式本棚が生き残っている理由は定かではありませんが、書店で目にすることが多いことも影響しているのでしょう。

でも、今回ご紹介する回転式本棚は珍しいですよ。なんと天井つっぱり式です。

※この記事は2024年9月12日時点の情報に基づいています

 

山善・突っ張り回転式本棚 RTKH-3434

山善・本棚 突っ張り 回転式本棚 つっぱり棚 回転 大容量 全体耐荷重120kg 省スペース ラック 8段 幅34cm×奥行34cm×高さ222-262cm ブックシェルフ 組立品 ホワイト/マットホワイト RTKH-3434(WH/MWH)

今回ご紹介するのは、山善の「突っ張り回転式本棚 RTKH-3434」です。高さ1m前後の回転式本棚が多い中、こちらは最大262cmの天井まで突っ張ることができる高層本棚となっております。

コミックなら288冊収納可能

山善・突っ張り 回転式本棚RTKH-3434 収納可能量とサイズ

山善の突っ張り回転式本棚RTKH-3434は全体耐荷重が120kgで、コミックまたはDVDなら約288冊、文庫本なら約224冊を収納可能です。

設置スペースは34×34cmですが、回転するため壁から9cm離す必要があり、全体としては52×52cmのスペースが必要となります。

ベアリング式回転盤でスムーズに回る

山善・突っ張り 回転式本棚RTKH-3434 ベアリング式回転盤使用

回転式の本棚には樹脂板を用いた回転盤を採用しているものもありますが、こちらはベアリング式のため、よりスムーズに回転することが期待できます。ただし、ベアリング式は5~6年毎にグリスアップしないと、ベアリングが抜け落ちてしまってスムーズに回転できなくなることがあるので注意が必要です。

なお、こちらの回転式本棚は1段ずつ独立して回転させることができます。全段をまとめて回転させるわけではないので、軽い力でOKです。ちなみに、棚板の高さを変えることもできます。

省スペースで部屋が片づく

山善・突っ張り 回転式本棚RTKH-3434 省スペースで部屋が片づく

突っ張り回転式本棚RTKH-3434を使うと本を探しやすいのかなと思いましたが、商品説明ではそのようなことには触れていません。あくまで”省スペースでもたっぷり収納”できることがセールスポイントということです。

果たして本当に省スペースなのでしょうか。以下、山善の他の本棚と比較してみたいと思います。

山善・突っ張りブックケース CFTB-45

まずは「突っ張りブックケース CFTB-45」と比較してみましょう。こちらはカラーボックスのような材質で、高さ250cmまでの天井に突っ張れる構造です。コミックなら1段あたり26~29冊、最大11段に収納可能ということで、収納の目安は約286冊となっています。先ほどの回転式本棚とほぼ同じ収納量というわけです。

一方で、設置スペースは幅45×奥行18.5cm。先ほどの回転式本棚は52×52cmのスペースが必要でしたから、その1/3以下で済むという計算になります。となると、先ほどの回転式本棚のセールスポイントである”省スペース”という点に疑問が生じるわけです。

ちなみに、つっぱり回転式本棚の価格は税込17,991円(@amazon)、こちらは同12,999円(@山善公式くらしのeショップ)となっています。

 

山善・大容量突っ張り本棚スリム RTRS-4015

山善には他にも突っ張り式の本棚があります。「大容量突っ張り本棚スリム RTRS-4015」はスチール製のフレームなので、先ほどの回転式本棚に似た質感です。ただ、棚板は9段しかないため、コミックは最大200冊の収納量に留まります。

設置スペースは幅41×奥行15.5cmということで、こちらも回転式本棚が必要とするスペース(52×52cm)の1/4以下で済みます。なので、収納量が少なめとは言え、省スペース性についてはこちらの方が優れていると言えそうです。

 

山善・スリム本棚 CPB-1830

突っ張り式ではない本棚と比較するとどうでしょうか。山善の「スリム本棚 CPB-1830」にコミックを前後に並べるかたちで収めれば、最大272冊収納可能です。先ほどの回転式本棚よりも少し少ない程度です。

それでいて、設置スペースは幅30.5×奥行29cm。こちらも回転式本棚(52×52cm)の1/3以下で済みます。価格も税込8,999円(@山善公式くらしのeショップ)ですから半値程度です。

ただし、こちらは奥側に収めた本が取り出しくなってしまう一方、回転式本棚なら回転させることで本を手に取りやすいです。省スペースでなくても、コストが倍になっても、回転式のほうが良いという方は一定数いらっしゃるかもしれません。

 

というわけで、比較する本棚によっては、回転式本棚を選ぶメリットは無きにしも非ずと言えそうです。ただ、同じ幅に収める前提で言えば、普通に本棚を置いたほうが回転せずとも本を一覧でき、省スペースで、低コストで済むと個人的には思います。おまけに、ベアリングのメンテナンスをする必要もありません。

そもそも、回転する、つまりは横方向から力が加わるシチュエーションで天井つっぱり式ってどうなんでしょう。転倒する危険性が高いように思います。

こちらの回転式本棚を設置する際は、天井下地のある場所、もしくはコンクリート製の天井であることを確認すること推奨いたします。

ブラックもあります

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