ここのところ、様々なモノが値上げされています。タバコ、マーガリン、電気、ガス、フォルクスワーゲン(自動車)などなど。家具業界でもチラホラ値上げの話を聞きます。
そして追い打ちをかけるように原油高で、ガソリンはもちろん、大豆やクリーニング代にまで影響が及んでいます。もちろん、プラスチック製品も同様です。
一方で、この流れに逆行するのが無印良品。先日は「ポリプロピレンファイルボックス」や「やわらかポリエチレンケース」などを値下げしました。
さすがのニトリもこれには白旗を上げるかと思っていたのですが、なんと一部店舗で無印良品よりも安くしていたのですね!
※価格および仕様はすべて2021/10/18現在
ニトリ・A4ファイルケース&スタンド Nオール
無印良品「PPファイルボックス」との価格比較
商品名 | サイズ | ニトリ | 無印良品 | |
---|---|---|---|---|
標準価格 | 一部店舗価格 | |||
ファイル ボックス |
レギュラー | 399円 | 349円 | 390円 |
ワイド | 599円 | 549円 | 590円 | |
ファイル スタンド |
レギュラー | 399円 | 349円 | 390円 |
ワイド | 599円 | 549円 | 590円 |
※ニトリを基準に無印良品の同等サイズとの税込価格の比較
ニトリEXPRESSららぽーと和泉店で確認したところによると、「A4ファイルケース Nオール」と「A4ファイルスタンド Nオール」のそれぞれレギュラーとワイドが50円ずつ値下げされています。9月17日からということですから、無印良品の値下げを踏まえての値下げと考えられます。
たった50円と言えなくもありませんが、値下げ率にすると10%前後ですから決して小さくないと思います。無印良品と比較すると、約6.9~10.5%というところです。ファイルボックスは一度にまとめ買いする人も少なくないですから、お財布への影響は馬鹿にできないでしょう。
なお、私の地元で最近、大型店を含めて3店舗のニトリに足を運びましたが、ニトリEXPRESSららぽーと和泉店以外では同様の値下げは見られませんでした。ニトリEXPRESSのみ、もしくは同じ商業施設内に無印良品の店舗があるところのみの可能性が考えられます。ニトリとしては無印良品に対抗して値下げをすることで、売上アップが図れるかどうかを見極めるつもりではないでしょうか。
ニトリ・ソフトNインボックス
無印良品「やわらかポリエチレンケース」との価格比較
商品名 | サイズ | ニトリ | 無印良品 | |
---|---|---|---|---|
標準価格 | 一部店舗価格 | |||
ソフト Nイン ボックス |
レギュラー | 799円 | 749円 | 790円 |
タテ型ハーフ | 599円 | 549円 | 590円 | |
ヨコ型ハーフ | 599円 | 549円 | – | |
ふたレギュラー | 299円 | 249円 | 290円 | |
ふたハーフ | 199円 | 149円 | 190円 |
※ニトリを基準に無印良品の同等サイズとの税込価格の比較
ニトリが無印良品に対抗して値下げした商品がもうひとつあります。やはり無印良品が9月から値下げしている「やわらかポリエチレンケース」の競合商品「ソフトNインボックス」です。こちらも一部店舗限定というかたちで50円ずつ値下げされています。
値下げ率は、ふたハーフで最大約25.1%、レギュラーで約6.3%となっています。無印良品の「やわらかポリエチレンケース」との比較では、ニトリのほうが約5.2~21.6%安くなる計算です。
以上の通り、一部店舗限定というかたちではありますが、ニトリのA4ファイルケースとソフトNインボックスが無印良品の同等商品よりも安くなりました。今後、ニトリはこの値下げを全店に広げることができるのでしょうか。消費者としては安いに越したことはないので、ニトリには頑張って欲しいところです。
もっとも、無印良品のPPファイルボックスややわらかPEケースはニトリよりもラインナップが豊富です。また、無印良品週間などのセールがあれば、10%程度の価格差は関係なくなります。なので、基本的には多少の価格差に惑わされることなく、自分の好きなほうを選べば良いのではないかと思います。
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